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南伊勢町のゲストハウスまるきんまるで漁師体験 漁村暮らしへの入口

漁師体験ハリセンボン

若者A「漁師って何かかっこ良くない?」

若者B「そう?朝も早いし、力仕事も多くて大変そう。」

 

二人の会話はどちらも正解です。

漁師さんは「朝も早くて力仕事も多くて大変で、カッコいい。」

漁師に興味関心がある人や志す人は必見の場所が、三重県の南伊勢町阿曽浦にあります。

そこは、漁師のいるゲストハウス「まるきんまる」。

漁村体験型ゲストハウスとして「漁師体験」や「魚のさばき体験」といった普段体験できないサービスを提供しています。

「漁師さんがどんな仕事をしているのか」

楽しみながら学びに行ってきた体験談を紹介していきます。

※.体験日は2018年8月18日です。

地名は「浦浦浦浦浦」だらけ。三重県南伊勢町はどんなところ?

河村瑞賢像

南伊勢町東宮にある「伊勢商人 河村瑞賢像」

僕は南伊勢町神前浦(かみさきうら)の生まれです。

親の仕事の関係で伊勢市に3歳で引っ越しましたが、祖父母のところへ定期的に遊びに行っていました。

南伊勢町は南勢町と南島町が2005年10月1日に合併してできた町です。僕の生まれの神前浦や「まるきんまる」がある阿曽浦は旧南島町の地域になります。

南伊勢町には「浦」がつく地名が15箇所あり、共通点は全てが漁師町ということ。

南伊勢町の「浦」のつく地名一覧(アイウエオ順)

  • 阿曽浦(あそうら)←ゲストハウス「まるきんまる」があるところ
  • 相賀浦(おうかうら)
  • 神前浦(かみさきうら)←はまじが生まれたところ
  • 五ヶ所浦(ごかしょうら)
  • 古和浦(こわうら)
  • 礫浦(さざらうら)
  • 下津浦(しもつうら)
  • 宿浦(しゅくうら)
  • 慥柄浦(たしからうら)
  • 田曽浦(たそうら)
  • 中津浜浦(なかつはまうら)
  • 奈屋浦(なやうら)
  • 贄浦(にえうら)
  • 迫間浦(はさまうら)
  • 方座浦(ほうざうら)
みえ案内人
こうして列挙してみると本当に多いですよね。礫浦(さざらうら)なんて難しすぎです。ちなみに礫(つぶて)で変換できますよ。

今は道路が整備されて改善しましたが、子どもの頃は峠越えのクネクネ道で車酔いばかりしていました。

特に度会町から南伊勢町への通り道「野見坂峠(のみざかとうげ)」で大型トラックや大型バスに遭遇しようものなら、急な坂道をバックして何とか切り抜けなければなりません。助手席で父親が「あちゃー、バスきたやんか。」と言っていたのが懐かしいです。

南伊勢町観光協会が制作の「南伊勢町PR映像」がありますので紹介しておきますね。

三重県はマダイ養殖の一大産地

三重県はマダイ養殖生産量が全国4位なんです。
※.海面漁業生産統計調査 / 確報 平成29年漁業・養殖業生産統計を参照

「まるきんまる」を営む友栄水産でもマダイやマハタなどを養殖業も営んでいます。

昭和50年代後半にマダイの稚魚の人工孵化技術が確立され、三重県内でも生産量が増えていきました。伊勢湾や熊野灘の栄養豊富な海で味・色・形と三拍子そろった良質な鯛が育てられています。

南伊勢町阿曽浦のゲストハウスまるきんまる「漁師体験」レポート

阿蘇大橋

南伊勢町阿曽浦は三重県の観光地「伊勢神宮」を基準にすると、車で約55分です。高速道路は使いません。

阿曽浦の入口には赤い橋が2本かかっていて「親子大橋」と呼ばれています。「親子大橋」を渡って自然溢れる道を走って「まるきんまる」に到着します。

「まるきんまる」代表の橋本純さんは活動的な方で、南伊勢町のキーパーソンです。

現地に到着したら「海パン(?)」に着替えて「水中めがね(!?)」を手に持ち準備万全です。ライフジャケットを着用して船に乗り込みました。

ちなみに参加したのは僕らが4人で、お子様連れの家族が4人で合計8人が漁師体験に参加しました。

勇気が試される!?養殖マダイの生簀に飛び込む

行き道で通った「親子大橋」の下をくぐって、養殖マダイの生簀へ向かいます。海はとても綺麗で吸い込まれそうな青色をしていました。

阿曽浦ではマダイ以外にも、シマアジやマハタ、アッパッパ貝(檜扇貝)の養殖が盛んです。

まずはシマアジの餌やりの様子を見学しました。

漁師体験 シマアジの餌やり

食欲は凄まじくて、我先にとシマアジが元気にバシャバシャと水しぶきを立てて、軽快な音があたりに響きました。

養殖業もIT化が進んでいて、スマートフォンで養殖場の様子がわかり、ボタン一つで餌を投入することもできることを橋本さんに教えてもらいました。1次産業の現場もどんどん進化していっています。

続いて、マダイの養殖生簀の見学です。マハタも同じ生簀で育てられていました。

ここでクイズです!

 

養殖の生簀に黒い網がかかっているのはなぜだかわかりますか?

 

 

正解は・・・・

 

 

赤い綺麗なマダイに育つからなんです。深海では赤が黒く見え外敵から身を守ることができるため赤くなり、浅いところだと黒くなってしまいます。黒い布をかぶせることで、深海と同じように赤いマダイに育っていきます。

 

さて、僕が漁師体験の中でも楽しみにしていたことがあります。

それは・・・・「マダイ養殖の生簀で泳げる」という体験なんです。

「海パン」と「水中メガネ」を用意したのは、実はこのためだったんです。

嬉々として生簀に飛び込み水中を覗き込みます。

生簀の深さは約10mあって透明度は高くて底は見えませんが、たくさんのマダイとマハタが泳いでいて、まるで水族館の水槽に飛び込んだ感覚です。

漁師体験 鯛の生簀泳ぎ

頑張って底まで潜ってみようと5回程度トライしてみましたが、水圧で頭が痛くて7mくらい?で断念しました。

底の方で少しじっとしていると、離れていったマダイやマハタが「なんだこいつ?」という感じで近寄ってくるのが印象的でした。生簀の網には小さな水中生物もいましたよ。

現役の漁師と一緒に定置網にかかった魚を引き上げる

マダイとマハタの養殖生簀を後にして、事前に橋本さんが仕掛けていた定置網の場所へと向かいます。

果たして一体何が獲れるのか・・・

小さな子どもと混じって大人も興味津々に引き揚げる網をじっと見つめます。

漁師体験ハコフグ

ハコフグ!

漁師体験ハリセンボン

ハリセンボンも獲れました。

漁師体験ハリセンボン3

お腹を刺激してぷくぷくに膨れ上がったハリセンボンは刺々しいですが何だか可愛いです。

次々に色んな魚が水揚げされます。時期によってかかる魚種も違いますが、この日は小さめの魚が多くかかりました。

漁師体験小さなエイ

漁師体験ゴンズイ

小さなエイやゴンズイもかかり、「エイもゴンズイも刺されるから気をつけなあかんで。」と橋本さんは優しく網ですくいます。

特にエイは尻尾のあたりに針があり、刺されると痛みとともに腫れやしびれが出てしまいます。見た目が小さくて可愛らしくても危険なものは危険です。海の教訓ですね。

漁を終えての感想としては、当たり前のことなんですが「自然が相手でその日に何が獲れるかはわからない」ということです。

網を引き上げて、魚影を確認して水揚げをしてみて何かがわかります。少しの間だけの体験でしたが、例えば1週間・3ヶ月・1年と体験をしたらそれだけ引き上げた網の中にはドラマが待っているのだろうなと思いを巡らせました

現役の漁師が作る「鯛の塩釜焼き」は絶品だった

名残惜しい漁師体験を終えて陸に戻り、まるきんまる特製の「鯛の塩釜焼き」を橋本さんに作ってもらいました。

漁師体験鯛の塩釜焼き出来上がり

「鯛の塩釜は簡単にできて、うまいんさ」と手際よく鯛を塩でコーティングしていきます。紫蘇(しそ)を中に入れるのは、香りで焼き加減を判断するためだそうです。料理の知恵ですね。

漁師体験鯛の塩釜焼き

卵黄で文字も書いてくれて、特別な鯛の塩釜焼きになりました。

この日は一緒に漁師体験に来ていた料理人のお店の名前を書いてもらいました。

漁師体験鯛の塩釜焼出来上がり

焼き上げた塩釜を砕くと、一気に香ばしくい焼けた鯛のいい香りが広がります。

鯛の身は塩加減も絶妙でとってもホクホクです。鯛の旨味を塩釜で閉じ込め、身にもう一度押し込めたような美味しさで、溢れる出汁がもうたまりません。

南伊勢町 ゲストハウスまるきんまるでは「通年漁業インターンシップ生」を募集中

阿曽浦の海

マダイとマハタの生簀に飛び込み、定置網漁で漁をして、鯛の塩釜焼きでお腹を満たす特別な体験は、短い中で濃厚なひと時となりました。

体験した日は次の目的地があり、橋本さんに別れを告げて「まるきんまる」を後にしましたが、もちろん宿泊もできます。

ドミトリーだと3500円、学生だと500円割引で3,000円で泊まれます。橋本さんや「まるきんまる」で働く若者から、漁師の現場のお話をもっとたくさん聞くことができますよ。

「まるきんまる」では「通年漁業インターンシップ」という面白い取り組みしていて、募集しています。実はいうと僕も前々からとても気になっていたりします。

興味関心がある人は、鯛の生簀のように飛び込んでみてはどうですか?

漁師のいるゲストハウス「まるきんまる」インターン募集

漁師のいるゲストハウス「まるきんまる」の紹介

公式 HP:http://marukinmaru.com/

住所(友栄水産):三重県南伊勢町阿曽浦345

電話番号:090-7850-4064

※.電話受付時間は8:00〜21:00です

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