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熊野市井戸町の大馬神社へ。森と水に包まれる聖地 熊野を体感する

ー「熊野の山奥に由緒ある神秘的な神社があるらしい。」

そんな話を以前から聞いていて、ずっと気になっていたのが熊野市井戸町の「大馬神社(おおまじんじゃ)」です。実際に行ってみると、社殿の立派さはもちろん、森・水・冷たい空気まで含めて信仰の場として鎮座していることが理解できる、印象的な場所でした。

駐車場から本殿へ向かう。橋を渡れば、空気が変わります

駐車場に車を駐めて、川を渡る橋へ。ここからもう雰囲気が出てきます。参道は石畳で、距離はそこまで長くありません(体感で10分未満)。ただ、ゆるい坂と足元の石が続くので、歩きやすい靴が安心です。

参道の様子①
参道の様子②
参道の様子③

自然そのものが御神域。巨木と水、そして見上げる先にある滝の存在感

夫婦杉

案内板には、区域一帯の森の植生が特徴として紹介されているのが印象でした。実際、周囲はよく手入れされていて、荒れた山というより「森を残しながら守っている場所」という印象を受けました。

滝の様子
水垢離
手水舎

そして、遠くから流れ落ちてくる水の気配。水の流れを感じながら参道を登っていくと、頭上よりさらに遠くの方で滝の姿を視認できました。「滝が境内の川になって、手水にもつながっているのかな」と想像が膨らみました。




由緒は坂上田村麻呂と鬼ヶ城の伝承にあり

現地の説明で印象に残ったのが、坂上田村麻呂にまつわる伝承です。大馬神社は、坂上田村麻呂が鬼ヶ城で討った鬼(賊)の首を埋めた地に建立された、という語りが各所で紹介されています。

「熊野=鬼」というイメージが、単なる物語ではなく、地域の歴史観・伝承として言葉の芯を持って残っています。

大馬神社の冬参拝は、静けさが一番のご利益かもしれない

こちらが社殿。奥に立派な本殿があります

僕が訪れたのは1月末。海沿い(42号線沿い)より体感で空気が冷たく、森の影が深いぶん、肌寒さと静けさが際立つ日でした。その分、鳥の声や水音がよく聞こえて、参拝の時間がゆっくり流れていきました。

  • 整備されているのに、自然が濃い
  • 怖いというより、背筋が伸びる

そんな場所を探している人には、刺さる神社だと思います。

大馬神社には狛犬がいない?七里御浜の神仙洞と獅子岩が狛犬というスケール感

もう一つ「おっ」と二度見してしまった記述が、大馬神社には狛犬がなく、七里御浜の神仙洞(雌岩)と獅子岩(雄岩)が狛犬とされるという話。海側の名物スポットが大馬神社へと繋がっている──とても熊野らしいスケール感です。

大馬神社へ訪れる際の注意点①「道が細い/圏外になりやすい」

体感として、国道42号線から外れて集落側へ入ると道幅が一気に細くなります。対向車が来るとヒヤッとしやすいので、運転に自信がない方や大きめの車は特に注意。また僕の場合(ドコモ回線)だと、現地で電波が不安定になり、帰りに地図アプリが使いにくい瞬間がありました。行きにナビをセットしても、「帰りのルート確認」まで含めて事前に想定しておくのがおすすめです。

駐車場は整備されていて、停めやすい印象。大馬神社は駐車場ありとして案内されている情報もあります。

大馬神社へ訪れる際の注意点②「熊・マムシ対策」

熊避けの鐘。しっかり鳴らしましょう

このあたりは自然が濃く、熊の目撃情報が出ることもあるようです。現地でも注意喚起の雰囲気がありました。行くなら、熊鈴などの対策があると安心。また季節(特に夏場)によってはマムシなども含め、足元の安全配慮はしておくのが無難です。

駐車場から橋を渡ったところに、遥拝所もあります

熊野の真髄に触れられる場所。大馬神社

大馬神社は、参道の石畳、巨木、水、冷たい空気まで含めて「参拝」になる──熊野を体現する場所です。

道の細さや圏外リスク、野生動物への配慮は必要ですが、それを差し引いても、熊野だからこその静けさは肌で体験する価値があります。

熊野で、観光地のにぎわいとは別の時間を過ごしたい方。神社仏閣が好きで、土地への畏敬の念を感じたい方。ぜひ熊野旅の候補に入れてみてください。

大馬神社 スポット情報

  • 名称:大馬神社(おおまじんじゃ)
  • 所在地:三重県熊野市井戸町
  • アクセス:熊野市駅からタクシー約20分/車は国道42号線から分岐し井戸川沿いへ
  • 駐車場:あり
  • 例祭:毎年1月6日に例祭・弓引き神事
  • 公式:大馬神社 公式サイト
弓引き神事の案内板

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