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鳥羽名所 金胎寺|境内で巡る新八十八ヶ所と鳥羽の町並みを眺望

慈眼山 金胎寺 夏越の祓い・茅の輪くぐり3

2019年6月30日(日)午前10時30分。

ぶぉーんと重低音の心地よい音が鳥羽の町並みに鳴り響いていた。

場所は鳥羽なかまちの高台に位置する慈眼山 金胎寺

階段を登ると、紫の装束に身をまとった住職たちや様子を見守る人々の姿がそこにあった。

住職たちは法螺貝を吹きながら、設置された大きな茅の輪をゆっくりとくぐっていく。

鳥羽 慈眼山 金胎寺では今年初めて「夏越の祓い 」「茅の輪くぐり」が執り行なわれた。

鳥羽 慈眼山 金胎寺2

ふと、踏切の音がしてして後ろを振り返ると、階段下には町並み・線路を走る電車・海を渡る船など、鳥羽ならではの光景を望むことができた。

本記事では鳥羽の名所である慈眼山 金胎寺の夏越の祓い・茅の輪くぐりの様子と、大変興味深い境内の「新八十八ヶ所巡り」を紹介していく。

鳥羽の名所 慈眼山 金胎寺はどんな場所?

鳥羽 慈眼山 金胎寺10

慈眼山 金胎寺には、千手観世音菩薩が祀られている。高野山真言宗のお寺であり、天長年間(824〜34)に弘法大師によって開山された。時の戦国武将 九鬼嘉隆をはじめ、歴代の鳥羽城主の祈願所でもあったそうだ。

慈眼とは「慈しみがこもった目、慈悲の眼。」という意味がある。

慈眼山 金胎寺 夏越の祓い・茅の輪くぐり17

額縁内の上部の画像が、焼失する前の本堂の様子。

慈眼山 金胎寺 本堂後 2

現在(2019年6月)の本堂跡の様子。

もともとあった本堂は火事によって平成7年に焼失したが、境内の「新四国八十八ヶ所めぐり」の小霊場をはじめ、地域住民が維持管理をしながら後世に引き継いでいる。

鳥羽 慈眼山 金胎寺は、もう一つのお伊勢参り「伊勢西国三十三所観音巡礼」の第6番、伊勢と伊賀を巡る 御遍路「三重四国八十八ヶ所巡礼」の86番でもある。

初開催 鳥羽 慈眼山金胎寺の夏越の祓い・茅の輪くぐりの様子

慈眼山 金胎寺 夏越の祓い・茅の輪くぐり2

夏越の祓い・茅の輪くぐりは、鳥羽の地だけでなく三重県各地、日本各地で行われている恒例行事だ。

夏越の祓いとは

夏越の祓いは、半年のうちに知らず知らずに心身に生じた垢(あか)や穢(けがれ)を祓い、心新たに後半に臨むため、無病息災、厄難消除、開運除厄を祈願する行事。

鳥羽 慈眼山 金胎寺では「形代(かたしろ)」と呼ばれる依代に自分の名前等を書き、お大師にに祈願する。自分についている穢れを「形代」に移してお寺に収めた後、焚き上げられる。

 

茅の輪くぐりとは

茅で編んだ直径数メートルの輪をくぐり、心身を清めて厄災を祓い、無病息災を祈願するもの。

慈眼山 金胎寺 夏越の祓い・茅の輪くぐり1

茅の輪くぐりの作法

  1. 1回目:茅の輪を左回りにくぐり元の位置へ
  2. 2回目:茅の輪を右回りにくぐり元の位置へ
  3. 3回目:茅の輪を左回りにくぐり真っ直ぐ進み、お堂にお参りをして健康・無病息災を祈る

また、左回りの際は左足から茅の輪をくぐり、右回りの際は右足から茅の輪をくぐる。

※.茅の輪くぐりの作法は、地域によって若干異なるそうだ。

それでは、実際の様子を見ていこう。

慈眼山 金胎寺 夏越の祓い・茅の輪くぐり3

法螺貝を吹きながら、紫の装束を身にまとった住職のお二人が現れる。

慈眼山 金胎寺 夏越の祓い・茅の輪くぐり5

茅の輪くぐりの作法に従い、はちのじに茅の輪をくぐる住職のお二人。

慈眼山 金胎寺 夏越の祓い・茅の輪くぐり7

住職は茅の輪をくぐったあと、本堂に入り、お経を唱えて祈る。

慈眼山 金胎寺 夏越の祓い・茅の輪くぐり10

鳥羽 慈眼山 金胎寺本堂の扉は普段は閉ざされているが、行事の際は開かれ「弘法大師像」の姿を拝めることができた。

慈眼山 金胎寺 夏越の祓い・茅の輪くぐり12

住職のお経を唱える声が本堂を中心としてあたりに響く。自然が呼応しているかのように、風が吹き、木々が揺れ、葉と葉が擦れる音と合わさり心地がよい。

慈眼山 金胎寺 夏越の祓い・茅の輪くぐり14

慈眼山 金胎寺 茅の輪守り

祈願を終え、参加者は参拝授与品の「茅の輪守り」を受け取る。自宅等で飾りつけて、夏越の祓いを終える。

1回目、2回目、3回目〜、15時まで繰り返し行われた。

みえ案内人
鳥羽 慈眼山 金胎寺の茅の輪は「茅(かや)」で制作されています。茅の輪の作り方も地域性があるようで、例えば三重県の菰野町では「真菰(マコモ)」で作られていましたよ。

住民が管理する小霊場 小さな四国八十八ヶ所めぐりとは?

鳥羽 慈眼山 金胎寺4

鳥羽 慈眼山 金胎寺には境内には「四国八十八ヶ所」があることをあなたはご存知だろうか?

四国八十八ケ所といえば、弘法大師が開創した霊場 八十八ヶ所を巡礼する遍路であり、過去から現在にかけて多くの人々が弘法大師の軌跡を辿っている。

その縮小版が「鳥羽 慈眼山 金胎寺」の境内にあり、一つ一つの小霊場を地域住民が管理しているのだ。

鳥羽 慈眼山 金胎寺の新八十八ヶ所めぐりの様子

金胎寺の境内には「金胎寺の四国八十八ヶ所 看板」が設置されている。

鳥羽なかまち(中之郷)の豆腐屋「糀屋」や酒屋の「中西酒店」などの小霊場に出会える。なかには鳥羽水族館が管理する小霊場もあり、実際の鳥羽の町や建物を思い描きながら、巡るのも良いかもしれない。

鳥羽 慈眼山 金胎寺8

鳥羽 慈眼山 金胎寺3

鳥羽 慈眼山 金胎寺4

鳥羽 慈眼山 金胎寺9

中西酒店 小霊場 2

わらべ地蔵

みえ案内人
お話によると、多気町の丹生大師等をはじめ三重県各地の一部のお寺の境内で、四国八十八ヶ所の縮小版があるのだそうです。

慈眼山 金胎寺と鳥羽の町とひと、小霊場にひとつひとつに刻まれた時間

鳥羽 慈眼山 金胎寺1

今年初開催の夏越の祓い・茅の輪くぐりを終えて、私はシェアオフィスとして入居しているクボクリへと帰路についた。

私自身、寺や神社に関しては詳しい知識を持ち合わせておらず、お経は般若心経を聞き取れた程度で、わからないことの方が多かった。

しかし、確信を持っていえることは、鳥羽 慈眼山 金胎寺は過去から現在において、鳥羽の地で人々とともに時を刻んできたということだ。

四国八十八ヶ所の縮小版があることを教えてもらい、実際に訪れた際には荘厳な雰囲気にも驚いたが、それよりもひとつひとつの小霊場を住民が管理されていることにも驚いた。お話を知った上で小霊場を巡るとひとつひとつに、住民一人一人の時間の「色」があらわれているようだった。

また、鳥羽 慈眼山 金胎寺から望む鳥羽の風景もとても好きになった。

木漏れ日の中で、木々の音や鳥の声を聞きながら、鳥羽の暮らしを望めるのは、言葉に表しにくいが「かけがえのないもの」だと感じた。

鳥羽 慈眼山金胎寺にまだ訪れたことのない人は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか?

鳥羽 慈眼山 金胎寺 年間行事 スケジュール

※.2019年版のためご注意。

  • 1月1日(元旦) 修正会 祈願
  • 3月3日(日) 清掃奉仕
  • 3月8日(金) 初午準備(のぼり、テント、提灯、他)
  • 3月9日(土) よみや、7時〜護摩祈願
  • 3月10日(日) 初午 かたづけ
  • 4月8日(月) 春季会式 はなまつり(甘茶)
  • 6月16日(日) 八十八ヵ所、境内 清掃奉仕
  • 6月30日(土)夏越の祓い、茅の輪くぐり
  • 8月13日(火) 迎え盆
  • 8月15日(木) 送り盆
  • 8月24日(土) 地蔵盆
  • 10月20日(日) 秋季会式 八十八ヶ所参拝
  • 12月15日(日) 八十八ヶ所、境内清掃奉仕
  • 12月31日(火) 大晦日(今年、授かったお寺のお札等を焚きあげる)

鳥羽 慈眼山 金胎寺 アクセス

名称:慈眼山 金胎寺

住所:鳥羽市鳥羽3丁目-1

電話番号:0599-26-3058

電車でのアクセスの場合

  • 中之郷駅から徒歩6分
  • 鳥羽駅から徒歩15分

車でのアクセスの場合

  • 中之郷駅近く 中之郷パーキング 1日300円

参考および関連リンク

丹生大師公式WEB

伊勢西国三十三所観音巡礼

三重四国八十八ヶ所霊場

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