幾何学的な模様から溢れる温かなひかりに魅了されるイベント、竹明かり。三重県鳥羽市の町中では、年に1度だけ竹明かりが灯ることを知っていますか?
竹明かりの会場は、鳥羽藩主内藤氏の菩提寺「西念寺」。時刻は午後5時を過ぎる頃、あたりが暗くなるにつれて現れた幻想的な明かりが、訪れる人を優しく包み込んでいきました。
鳥羽なかまち竹明かりマーケットって?
毎年、10月または11月頃に開催されている鳥羽なかまち会主催のイベントです。
鳥羽なかまち会は町の住民で結成された団体で、昭和の街並みを残す鳥羽なかまちの活性化を願って、会員だけでなく観光客も、市民も、わくわくするような日常空間形成を目指して活動をされています。
また、鳥羽なかまちでは鳥羽なかまちマーケットを年に複数回開催されていて、今回ご紹介する「竹明かりマーケット2021」も含めると第28回目となります。
参照2:鳥羽なかまち竹あかりマーケット 2021年10月23日(土)開催します!
鳥羽なかまち竹明かりマーケットの様子をご紹介
鳥羽なかまち竹明かりマーケットの魅力は、幻想的な竹明かりに加えて、普段は見られない鳥羽なかまちを体験できることです。
鳥羽なかまちは、基本的には夕方まで営業のお店がほとんどです。つまり、18時以降は真っ暗な静かな町並みに。しかし、鳥羽なかまち竹明かりマーケットでは違います。鳥羽なかまちの各店は、竹明かりに合わせて特別営業時間となり、さらにこの日だけの特別店もオープン。本当に盛り沢山なイベントなんです。
それでは、夜の鳥羽なかまちを巡っていきましょう。
まずは竹明かりの様子からどうぞ
時計の針が午後5時を過ぎたと同時に、ゴーンと鐘の音が響き渡ります。西念寺の鐘の音が竹明かり開始の合図になります。
竹明かりはほんのり暗くなったくらいが、個人的にはベストタイミング。開催日で多少異なりますが、大体午後5時30分くらいからがオススメです。
西念寺さんの正門をまっすぐ見据えると飛び込んでくる幻想的なひかりの風景。会場には心地よい音楽も流れています。
一本一本の竹には、とても細かな穴が開けられていて、そこから温かな明かりがこぼれ出ていました。
圧巻の大きな竹明かりはもちろん、小さな竹明かりも可愛らしくて素敵です。竹の中で灯る明かりの色によって印象も異なって、まじまじと眺めてしまいます。
会場に訪れた人はカメラを片手に撮影にも夢中に。なかなかうまく撮影できないという声も聞こえてきました。
アドバイス:夜の撮影は三脚があると便利です。スマホでも手ブレしないようにミニ三脚を用意すると良いですよ。
つづいて、貴重な鳥羽なかまち夜の賑わい
竹明かりの幻想的な明かりに包まれた後は、この日だけ特別に夜も営業されている鳥羽なかまちのお店に繰り出しましょう。
竹明かりに導かれるように西念寺さん横の小道を進みます。道を抜けるとそこには...
の姿がありました。
ちょっと小腹が空いてきたので何か食べるものないかな?と手に入れたのは、とこよ郷さん特製おでん!
10月も後半に差し掛かり、あっという間に季節は冬に。湯気まで美味しい「あったかおでん」を一口頬張ります。すると、五臓六腑まで染み渡って身体の芯まで温まっていく感覚を得られます。
続いて訪れたのは、海童工房 魚寅さん。鳥羽なかまち竹明かりマーケットでは、特別な魚寅に。その名も「ウオトラB(バー)」。特別メニューとして、サメのタレ串とアンチョビじゃがバター、そして日本酒やワインを用意されていました。
せっかくなので気になるメニュー「アンチョビじゃがバター」をいただきました。僕は何を隠そう、海童工房 魚寅さんの「カタクチイワシのアンチョビー」ファンの一人です。新鮮なカタクチイワシを長期間熟成発酵させた魚寅さんだからこそ作れる特別なアンチョビをバターと合わせて、ホクホクのじゃがいもといただく....もう、美味しくないわけないですよね。
-
三重県鳥羽市のお土産 カタクチイワシのアンチョビー 海童工房 魚寅
口の中でほぐれるとトロリと濃厚な味わいが特徴の発酵食品「アンチョビ」。ピザやパスタなど、特にイタリアンで活躍している印象がありますね。 アンチョビの原材料といえば、カタクチイワシ。実は三重県が全国で ...
続きを見る
来店されているお客さんは、アンチョビじゃがバターを日本酒やワインと合わせたりと「ウオトラB(ar)」を存分に楽しまれていました。
お腹も満たされた後は、夜の鳥羽なかまちをちょっと散策。
実は鳥羽なかまちは、年々魅力的なスポットが増えてきています。鳥羽なかまち竹明かりマーケットでは、回りきれなかったスポットも多数。
特にグルメでは、
などなど、人の賑わいと時間配分を間違えて辿りつけませんでした。今年の反省です。来年に活かします。
鳥羽なかまち&来年の竹明かりマーケットに要注目!
鳥羽なかまち竹明かりマーケットは毎年、お店が増えていたり、竹明かりの数がボリュームアップしていたりと目が離せません。
晩秋の風物詩として鳥羽に定着している竹明かり。まだ、鳥羽なかまち竹明かりマーケット未体験の方は、ぜひ訪れてみてください。また、鳥羽なかまちの個性的で気にあるお店にもぜひ行ってみてくださいね。