車を運転するドライバーさんが普段から陥りたくない状況が「渋滞」ですよね。
「できれば渋滞は華麗に回避したい・・・」
三重県を代表的する観光地「伊勢神宮」を目指して、亀山あたりで渋滞にはまってしまったエピソードは僕もよく耳にします。そんな悩みの打開策が愛知県伊良湖(田原市)から三重県鳥羽市を繋ぐ「伊勢湾フェリー」の活用です。
三重県への旅行で「伊勢湾フェリー」をうまく活用してスケジュールに組み込めば、楽しい船旅ライフを楽しめて、渋滞も回避できます。ストレスなく目的地に辿り着けますよ。
愛知県と三重県をつなぐ 伊勢湾フェリーの簡単なご紹介
「鳥羽と伊良湖を結ぶ最短ルート」として、乗船時間が約55分の船便です。
高速道路が整備されたことで、2010年に廃船の危機に陥りましたが自治体の支えもあって存続したという経緯があります。廃船していたら紹介もできなかったと思うと時代の変化とはいえ、何だか寂しくなりますね。
伊勢湾フェリー活用のメリット
主に高速道路利用した場合との比較になりますが、伊勢湾フェリーの魅力を挙げると
- ストレスや疲労軽減になる
- プチ船旅を楽しめる
の2点が挙げられます。順番に紹介していきましょう。
1.ストレスや疲労軽減になる
車の長時間運転は、自分自身が想像している以上に心身共に疲れますよね。
旅先で渋滞にはまってしまうと計画していたスケジュール変更を余儀なくされたり、チョロチョロ運転でイライラが募ったり、状況によっては睡魔が襲ってきたりして、さらに疲労が蓄積してしまいます。
伊勢湾フェリーでは船が車と身体を運んでくれますので、船内でゆっくり休むことができます。ドライバーさんにとっては、憩いの時間となることでしょう。
2.プチ船旅を楽しめる
伊勢湾フェリーの活用の一番の魅力は、船での移動自体を旅行を楽しむ一つのイベントにしてしまうことでしょう。船の上で楽しみながら、疲れた身体もリフレッシュできますよ。約55分間の船旅を楽しむポイントを紹介します。
伊勢湾でさまざまな船に出会える
伊勢湾にはたくさんの船が海をグングンと突き進んでいます。とても大きな船や小型漁船まで、眺めていて楽しいです。遠くにいる小さな船に近づいていくと、ものすごく大きな船だったりして驚きもありますよ。
鳥羽から伊良湖へ向かう「伊勢湾フェリー 知多丸」ともすれ違いました。ぜひ、乗船時は探してみてください。ちなみに僕が乗っていたのは「伊勢湾フェリー 伊勢丸」です。「伊勢湾フェリー 鳥羽丸」があって、合計3隻が伊良子と鳥羽をつないでくれています。
鳥羽の離島を発見できる
小説家の三島由紀夫氏著書「潮騒(しおさい)の舞台となった島が「神島」です。鳥羽市には神島、答志島、菅島、坂手島の4つの離島があります。すべて移動中に見つけることができますよ。
大海を飛ぶ鳥を目で追いかける
移動する伊勢湾フェリーを追いかけるように「ユリカモメ」が飛んでいました。上空から滑降しながら海上スレスレをもの凄いスピードで飛び立っていく姿は見ごたえがあります。
鳥羽の町に近づくと、たくさんの「ユリカモメ」が到着を祝福してくれます。なかなか圧巻ですよ。
運が良ければイルカに出会えるかも
伊勢湾フェリーの公式HPで「イルカの発見情報」をみることができます。旅行の目的地に向かう船旅で、運よくイルカに会えたら素敵な思い出になりますね。
2018年7月24日に伊勢湾フェリー知多丸にて撮影された「回遊するイルカの群れ」がYoutTube動画でも紹介されています。
見晴らし最高!三河湾・伊勢湾の大海原を楽しむなら「特別室(有料)」へ
伊勢湾フェリーには、クルージングを最も楽しめる場所が伊勢湾フェリーの中で最も高台の場所「特別室」です。
特別室の料金
大人400円、小人200円。お支払いは現金のみです。
三河湾・伊勢湾の大海原を一望できるので、イルカ発見確率が最も高い場所でもあります。
伊勢湾フェリー活用のデメリット
2023年8月更新
各利用施設の料金を、2023年8月時点の情報に更新にしました。
お金と時間がかかる高速利用+約1時間程度かかる
渋滞やアクシデントなどを抜きにして、純粋に目的地までの時間やお金を計算してみました。
前提条件
- 家族構成:父、母、娘(小学生以下)の計3人
- 車:コンパクトカーで燃費が1ℓあたり約18km
- ガソリン代:1ℓあたり170円
- 利用日:休日
浜松I.Cを基準とした伊勢神宮までの時間目安
東名高速道路を利用した場合
ルート:浜松I.C→豊川I.C→豊田JCT→伊勢西I.C
料金の計算
- 高速料金:4,180円(休日割引適用)
- ガソリン代(距離225km): 2,125円
合計6,305円
時間の計算
- 浜松I.C→豊川I.Cまで約30分
- 豊川I.C→豊田JCTまで約25分
- 豊田JCTから伊勢西I.Cまで約1時間45分+20分(SAで休憩)
- 伊勢西I.Cから伊勢神宮まで約5分
合計3時間5分
伊勢湾フェリーを利用した場合
ルート:浜松I.C→伊良湖→鳥羽→伊勢神宮
料金の計算
- 車と運転者(父)の利用料金:8,700円
- 母、娘(小学生以下)の利用料金:2,700円
- ガソリン代(距離100km):944円
合計12,344円
時間の計算
- 浜松I.C→伊良湖まで約1時間50分
- 伊良湖→鳥羽まで55分+30分(受付)
- 鳥羽→伊勢神宮まで約30分
合計3時間45分
比較してみると・・・
料金比較の結果
- 高速利用の場合:6,305円
- 伊勢湾フェリー利用の場合:12,344円
伊勢湾フェリーの方が6,039円分料金が高くなります。料金のみで考えると、高速道路利用が魅力的です。
時間比較の結果
- 高速利用の場合:3時間5分
- 伊勢湾フェリー利用の場合:3時間45分
伊勢湾フェリーの方が40分多く時間がかかります。肌感覚になりますが、40分程度なら船上での休憩も加味して、早めに家を出発する工夫でスケジュール調整ができそうです。
便数に限りがある
基本的に平日が鳥羽発・伊良湖発ともに8便ずつ(計16便)のAダイヤ、土日が鳥羽発・伊良湖発ともに9便ずつ(計18便)のBダイヤです。始発便が午前8時10分で最終便が午後5時40分となっています。到着時間を想定して余裕を持って「伊良湖のりば」に向かいましょう。事前に乗船予約をしてしまうのも、一つの方法です。
※.ゴールデンウィークなど、特別時刻表での運行となり便数が増え(26便のCダイヤ)、時間変更もあるので注意しましょう。
3回ほど乗船してみましたが、混雑で次の便になってしまった経験はありません。ただし、ゴールデンウィークを含めて予約不可の期間もあるので注意が必要です。不安な場合は電話で問い合わせてみましょう。
ドライバーの負担軽減と船旅を楽しむなら、迷わず「伊勢湾フェリー」
旅行は初めての土地であればあるほど、限られた時間の中で楽しむために、ハードスケジュールになりがちです。特に予期せぬ渋滞に遭遇して疲れきったドライバーさんは、目的地でぐったりして旅行を楽しめていないかもしれません。
「ドライバーさんの負担を減らしてあげたい。」という思いやりから、伊勢湾フェリーを活用してみるのも良案です。
運転に疲れたドライバーさんは船内でごろ寝して、同乗者は離島や大空を飛ぶユリカモメ、大型船を眺めるなんていかがでしょうか?約55分の船旅をスケジュールに組み込んで、思い出の伊勢志摩旅行ライフを楽しんでください。
しおさい街道 伊勢湾フェリーのご紹介
施設名 | 伊勢湾フェリー |
住所 | 鳥羽のりば:三重県鳥羽市鳥羽三丁目1484-111 伊良湖のりば:愛知県田原市伊良湖町宮下3000-65 |
休業日 | 年中無休 |
営業時間 | 7:40〜17:40 |
電話番号 | 鳥羽のりば:0599-25-2880 伊良湖のりば:0531-35-6217 |
公式WEB | 伊勢湾フェリー公式WEB |
公式SNS 最新情報はこちらから | 伊勢湾フェリー公式Facebook 伊勢湾フェリー公式Instagram |
駐車場 | あり |
アクセス方法 | 鳥羽のりば:伊勢神宮内宮から車で約20分 伊良湖のりば:豊橋市から車で約1時間 |
備考 |
鳥羽のりばMAP
伊良湖のりばMAP
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2023年8月に三重県鳥羽市の伊勢湾フェリー 鳥羽乗り場から日帰り往復の伊良湖旅をしてきました。全3編で映像にまとめてみましたので、ぜひ旅の参考にしてみてください。