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南伊勢町のゲストハウスで漁師体験 鯛になれるタイ験で広がる漁村の暮らし

漁師体験ハリセンボン

若者A「漁師って何かかっこ良くない?」

若者B「そう?朝も早いし、力仕事も多くて大変そう。」

 

二人の会話はどちらも正解です。

漁師さんは「朝も早くて力仕事も多くて大変で、カッコいい。」

漁師に興味関心がある人や志す人は必見の場所が、三重県の南伊勢町阿曽浦にあります。そこは、漁師のいるゲストハウス「まるきんまる」。漁村体験型ゲストハウスとして「漁師体験」や「魚のさばき体験」といった普段体験できないサービスを提供しています。

普段漁師さんはどんな仕事をしているのか?楽しみながら学べた体験談を紹介していきます。

※.体験日は2018年8月18日です。

南伊勢町阿曽浦のゲストハウスまるきんまる「漁師体験」レポート

阿蘇大橋

南伊勢町阿曽浦は三重県の観光地「伊勢神宮」を基準にすると、車で約46分です。高速道路は使いません。阿曽浦の入口には赤い橋が2本かかっていて「親子大橋」と呼ばれています。「親子大橋」を渡って自然溢れる道を走って「まるきんまる」に到着します。

「まるきんまる」代表の橋本純さんは活動的な方で、南伊勢町のキーパーソンです。

現地に到着したら「海パン(?)」に着替えて「水中めがね(!?)」を手に持ち準備万全です。ライフジャケットを着用して船に乗り込みます。ちなみに参加したのは僕らが4人で、お子様連れの家族が4人で合計8人が漁師体験に参加しました。

勇気が試される!?養殖マダイの生簀に飛び込む

行き道で通った「親子大橋」の下をくぐって、養殖マダイの生簀へ向かいます。海はとても綺麗で吸い込まれそうな青色をしていました。阿曽浦ではマダイ以外にも、シマアジやマハタ、アッパッパ貝(檜扇貝)の養殖が盛んです。

まずはシマアジの餌やりの様子を見学しました。

漁師体験 シマアジの餌やり

食欲は凄まじくて、我先にとシマアジが元気にバシャバシャと水しぶきを立てて、軽快な音があたりに響きました。

養殖業もIT化が進んでいて、スマートフォンで養殖場の様子がわかり、ボタン一つで餌を投入することもできることを橋本さんに教えてもらいました。1次産業の現場もどんどん進化していっています。

続いて、マダイの養殖生簀の見学です。マハタも同じ生簀で育てられていました。

ここでクイズです!

 

養殖の生簀に黒い網がかかっているのはなぜだかわかりますか?

 

 

正解は・・・・赤い綺麗なマダイに育つからなんです。深海では赤が黒く見え外敵から身を守ることができるため赤くなり、浅いところだと黒くなってしまいます。黒い布をかぶせることで、深海と同じように赤いマダイに育っていきます。

 

さて、僕が漁師体験の中でも楽しみにしていたことがあります。それは・・・・「マダイ養殖の生簀に飛び込む」という体験なんです。「海パン」と「水中メガネ」を用意したのは、実はこのためだったんでした。

嬉々として生簀に飛び込み、水中を覗き込みます。

海の透明度は高くても生簀の深さは約10m。底はさすがに見えませんが、たくさんのマダイとマハタが泳いでいる光景は圧巻!まるで水族館の水槽に飛び込んだようです。

漁師体験 鯛の生簀泳ぎ

水中で網を軽く掴んで少しじっとすると、離れていったマダイやマハタが「なんだこいつ?」という感じで近寄ってくるのも印象的でした。生簀の網には小さな甲殻類たちもいましたよ。

現役の漁師と一緒に定置網にかかった魚を引き上げる

マダイとマハタの養殖生簀を後にして、事前に橋本さんが仕掛けていた定置網の場所へと向かいます。

果たして一体何が獲れるのか・・・小さな子どもと混じって大人も興味津々に引き揚げる網をじっと見つめます。

漁師体験ハコフグ

ハコフグ!

漁師体験ハリセンボン

ハリセンボンも獲れました。

漁師体験ハリセンボン3

プクーと膨らませてみる。

お腹を刺激してぷくぷくに膨れ上がったハリセンボンは刺々しいですが何だか可愛いです。次々に色んな魚が水揚げされます。時期によってかかる魚種も違いますが、この日は小さめの魚がたくさんかかりました。

漁師体験小さなエイ

エイ

漁師体験ゴンズイ

ゴンズイ

小さなエイやゴンズイもかかり、「エイもゴンズイも刺されるから気をつけなあかんで。」と橋本さんは優しく網ですくいます。

特にエイは尻尾のあたりに針があり、刺されると痛みとともに腫れやしびれが出てしまいます。見た目が小さくて可愛らしくても危険なものは危険です。海の教訓ですね。

漁を終えての感想としては、当たり前のことなんですが「自然が相手でその日に何が獲れるかはわからない」ということ。

網を引き上げて、魚影を確認して水揚げをしてみて、やっと何かがわかります。少しの間だけの体験でしたが、例えば1週間・3ヶ月・1年と体験をしたらそれだけ引き上げた網の中にはドラマが待っているのだろうなと思いを巡らせました

現役の漁師が作る「鯛の塩釜焼き」は絶品だった

名残惜しい漁師体験を終えて陸に戻り、まるきんまる特製の「鯛の塩釜焼き」を橋本さんに作ってもらいました。

漁師体験鯛の塩釜焼き出来上がり

「鯛の塩釜は簡単にできて、うまいんさ」と手際よく鯛を塩でコーティングしていきます。紫蘇(しそ)を中に入れるのは、香りで焼き加減を判断するためだそうです。料理の知恵ですね。

漁師体験鯛の塩釜焼き

卵黄で文字も書いてくれて、特別な鯛の塩釜焼きになりました。この日は一緒に漁師体験に来ていた料理人の店名を書いてもらいました。

漁師体験鯛の塩釜焼出来上がり

焼き上げた塩釜を砕くと、一気に香ばしくい焼けた鯛のいい香りが広がります。鯛の身は塩加減も絶妙でとってもホクホクです。鯛の旨味を塩釜で閉じ込め、身にもう一度押し込めたような美味しさで、溢れる出汁がもうたまりません。

南伊勢町 ゲストハウスまるきんまるでは「通年漁業インターンシップ生」を募集中

阿曽浦の海

マダイとマハタの生簀に飛び込み、定置網漁で漁をして、鯛の塩釜焼きでお腹を満たす特別な体験は、短い中で濃厚なひと時となりました。

体験した日は次の目的地があり、橋本さんに別れを告げて「まるきんまる」を後にしましたが、もちろん宿泊もできます。橋本さんや「まるきんまる」で働く若者から、漁師の現場のお話をもっとたくさん聞くことができますよ。

ちなみに「まるきんまる」では「通年漁業インターンシップ」という面白い取り組みしていて、募集しています。実はいうと僕も前々からとても気になっていたりします。

興味関心がある人は、鯛の生簀のように飛び込んでみてはどうですか?

漁師のいるゲストハウス「まるきんまる」インターン募集




漁師のいるゲストハウス「まるきんまる」の紹介

施設名まるきんまる
住所三重県南伊勢町阿曽浦345
宿泊料金一棟貸しのみ
15,000円(税別) 5名まで)

※.6名以上の場合は要相談
漁業体験料金3,000円/人(中学生以下1,500円)、参加可能人数:3〜20人

獲れた魚さばき体験:1,000円/人
電話番号090-7850-4064
電話受付時間は9 :00~19:00
公式WEB漁師のいるゲストハウス まるきんまる公式WEB
公式SNS 最新情報はこちらからオーナー橋本さん公式Instagram
駐車場あり
アクセス方法【車】伊勢自動車道 玉城インターから約36分、伊勢神宮内宮から約46分

【電車】伊勢市駅からバス乗り場から南伊勢町 道方行き60分、道方から阿曽浦乗り換え10分
備考※.漁業体験は濡れてもいい服装・靴でお越しください。



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