三重県に限らず日本各地には先人の知恵によって作られてきた郷土の味、郷土食が点在しています。 三重県は北から南までの細長い地形が特徴で、東側はすべて海。海に面した東側の地域には、昔は陸の孤島と呼ばれていた漁村も伊勢志摩から南三重にかけてあります。道路が整備されるまではアクセスが困難であった場所では、必ずといっていいほど冬を越すための保存食があり、それが現代に生きる私たちにとっての御馳走なんです。 今回ご紹介する梶賀のあぶりは、まさに先人の知恵が詰まった郷土食の代表格。様々な種類の梶賀のあぶりの中でも、特に人 ...