令和未来のみえ紬人 特別企画

三重問屋 3e BASE DESIGN代表 竹内伸樹さん|三重県の気になるアノヒトにインタビュー

3e BASE DESIGN inc.代表 竹内伸樹さん

三重県案内人のみえセンサーがビビッと反応した「気になるアノ人」にお話を伺い、三重県の未来を思い描いていこうという企画「未来の令和 みえ紬人つむぎびと」。

取材に快く応じていただけたのは、三重問屋 3e BASE DESIGN(スリーベースデザイン)を経営する竹内伸樹さん(以下、竹内さん)です

竹内さんのご自身のことや現在取り組まれている事業、そしてこれからの展望をお話いただきました。

三重問屋 3e BASE DESIGNの竹内さんってどんな人?

竹内さんは志摩市和具にある町の酒屋 べんのや酒店の長男として生まれ、地元の高校を卒業。その後、愛知県の専門学校を卒業されて、20歳から三重県内外のスーパーマーケットを中心に流通業に従事します。

32歳で家業のべんのや酒店で働きはじめ、三重県の地酒にこだわったネットショップを立ち上げ・運営を開始。2016年5月26日・27日に開催された伊勢志摩サミットの決定を転機として、三重県地酒の商品プロデュースやイベントを成功に導かれました。

そして、2018年3月1日に三重問屋 3e BASE DESIGN incを立ち上げます。現在、べんのや酒店の姉妹店 Kanpai iseshimaを拠点としながら、日本酒を軸として三重県を盛り上げいく新プロジェクトを始動。2019年10月には志摩市の波切節と鈴鹿市のあられ屋とのコラボ商品「波切節のかつおあられ」をプロデュースして販売開始。第2弾、第3弾と続々と新商品の販売を予定されています。

漁師町の酒屋を継ぐと決心して辿り着いたのは、三重県の地酒でした

とある事件が酒屋を継ぐきっかけに

竹内さん「親の年っていうのを感じたんです。まだいけるやろうって思っていたら、やっぱりどこかで考えやなあかんタイミングなんやろうなって。」

2006年の夏頃、竹内さんは三重県内のスーパーで働いていました。その時、ある事件がお父さんに起こります。幸い大事には至らず、胸をなでおろした竹内さん。その事件後、竹内さんは以前から考え続けていた家業の酒屋を継ぎたいという思いを伝えることになります。

竹内さん「やめといた方がええんちゃうかって言われたんですけど、3代続く酒屋を何もせずにやめてしまうのは申し訳ない。やってみてあかんかったらやめたらいい、1回やってみるわ!って言いました。」

そして、2006年10月に酒屋 べんのや酒店で本格的に働きはじめます。

スタート直後の逆風の中でたどり着いた「三重県の地酒にこだわった通販」事業

三重の酒と食の専門店KANPAI ISESHIMA2

長年、スーパーマーケットなどの流通業で働いてきた竹内さんでしたが、お酒のことは知らないことばかり。ちょうど、飲酒運転の取締が強化されたことで売上も落ちてしまい、スタート早々で危機感を募らせます。

何か新しいことをしなければ、地方の小さな町の酒屋として生き残っていけない。

そこで目をつけたのがネット通販でした。持ち前の行動力ですぐに家電量販店に駆け込み、ノートパソコンとWEBソフトを購入して独学でネット通販を開始されます。

ネット通販をはじめると決めた後、今度は実店舗とネットで何を販売していったらよいのかを模索。当時の世の中は焼酎ブームが到来していたこともあり、それなら焼酎だとラインナップを揃えてみたところ・・・結果には結びつけません。ワインにも挑戦しましたが結果は同じ。

竹内さん「そんな時に日本酒もあるんやなって思ったんです。それで三重県の日本酒を調べて、最初に入荷させてもらったのが作(ザク)。日本酒って美味しいんやってことに気づいて、カルチャーショックを受けました。」

日本酒は仕事帰りの漁師さんがワンカップを片手に一気飲みするもの。漁師町の酒屋で育った竹内さんにとって、当時抱いていた日本酒のイメージは見事にくつがえされます。

竹内さん「三重県の地酒にこだわりはじめたのは、そこからです。多くの人が集まってくる伊勢志摩という場所で、地元のお酒を集めて販売したら地元への貢献にもなる。業界のためにもなるんじゃないかなって考えました。それで、よし三重県のお酒だけでいこう!ってなったんです。」

転機となった伊勢志摩サミット。そして、3e BASE DESIGN設立

三重県志摩市のお土産にいかが?志摩×鈴鹿コラボ品 波切節のかつおあられ kanpaiishishima外観
べんのや酒店の姉妹店 kannpaiiseshima外観の様子

三重県の地酒にこだわった酒屋として、まずは三重県内の酒蔵さんの元へと奔走ほんそうした竹内さん。日本酒の知識や販売ノウハウも学びながら、三重県内の酒蔵さんたちと交流を深めていきます。蔵元さんに訪問する度に確信が強くなる「三重県の日本酒の高い品質」。その一方で、まだまだ世の中の需要が追いついていないという課題を実感していました。

竹内さん「三重県の酒蔵さんに声をかけて、地元ホテルで秋と冬に年2回 お酒の会を開催したり、やれることをやりました。ただ、4回目くらいで力尽きてしまったんです。」

課題をどう乗り越えるか・・・そんな竹内さんにとって転機となったのが、伊勢志摩サミット開催決定の知らせです。

伊勢志摩サミットの開催決定を受けて、竹内さんは三重県の地酒を盛り上げる企画に携わり辣腕らつわんを振るい、商品プロデュースやイベントを成功に導きます。

その後、伊勢志摩サミットで正式に三重県の地酒が振る舞われることが決定。三重県の地酒は、高い注目を浴びることになりました。

ここまで順風満帆ではなく山あり、谷ありの局面も。それでも三重県の地酒にこだわって地元に貢献していくと決心した2006年当時、それからサミットの開催、そして現在に至るまで元々の考えは揺らぐことはありせんでした。そんなめげる暇は無かったとも。

そして、伊勢志摩サミットの開催後に竹内さんは次のステージへの挑戦を決意します。べんのや酒店での仕事をしながら、2018年3月1日に新会社の三重問屋 3e BASE DESIGNを立ち上げます。合わせて、べんのや酒店の姉妹店 kanpaiiseshimaもOPEN。

竹内さん「三重問屋 3e BASE DESIGNは地域商社として、日本酒を軸に三重県を盛り上げいく会社なんです。」

三重問屋 3e BASE DESIGNみえどんや スリーベースデザインが担う役割とこれから

三重県志摩市のお土産にいかが?志摩×鈴鹿コラボ品 波切節のかつおあられ 中身

三重県志摩市のお土産にいかが?志摩×鈴鹿コラボ品 波切節のかつおあられ パッケージ

三重問屋 3e BASE DESIGNは地域商社といっても、ただ既存の商品を集めて販売するのではなく、新たな商品開発から統一したブランディングから販売までを一貫して行っていくことを主軸とされています。

その第一弾として2019年10月に企画開発された新商品が「波切節 かつおあられ」です。一口食べると上品な舌触りからはじまり、鰹節の味わいが口の中にずっと残り続ける逸品。

竹内さん「展示会に持っていくと面白くて、バイヤーさんがパクっと試食して最初はそのまま通り過ぎるんです。それで急に振り返って戻ってきてくれる。あれ・・・美味いなって。」

三重県企業の両社のコラボで誕生した「波切節 かつおあられ」。竹内さんは2社との間を繋いで、企画開発やデザイン、販売や営業と総合プロデュースされています。

竹内さん「三重県は良い物、美味しい物はたくさんありますが、何か軸がない気がするんです。うちでは日本酒を軸にしていくことで、三重県の良い物や美味しいものをブランディングしていく、そんな動きを作っていきます。」

食べ物以外では、例えば酒器やランチョンマットなど食卓を彩るものなど。三重問屋 3e BASE DESIGN incで日本酒を軸として統一することで、販売店やバイヤーさんに個人で提案するよりも受け入れてもらいやすく、お客様にとって目をひく販売を実現できると話します。

三重問屋のロゴ
ロゴのデザインは三重県出身デザイナー 丸川竜成さん

竹内さん「もう一つの役割としては、小さい生産者さんの営業代行。作ることで手一杯な生産者さんも多くて、そこのフォローをできるようになりたいと考えています。」

三重県の事業者さんと三重問屋 3e BASE DESIGNで商品を開発することで、お互いに学びながら新しいものが生まれていきます。販売やパッケージデザインは三重問屋 3e BASE DESIGNが担い、生産者は商品作りに専念できる体制を竹内さんは目指しています。

そして三重県内の生産者同士も繋がっていくことで、新たな流れを作っていきたいとも。

竹内さん「何かあった時に一斉にこう舵を切れるような、そんな仲間で三重県を盛り上げていきたいですね。」

3e BASE DESIGN inc.代表 竹内伸樹さん

三重問屋 3e BASE DESIGNで竹内さんのお話を受けて、日本酒を軸とした新商品が続々と生まれていく未来にとてもワクワクしました。第1弾の「波切節 かつおあられ」は一口食べるとポリポリとやみつきになる商品ですので、まだ未体験の方は食べてみていただきたいです。

-あられ茶漬けのように・・・「波切節 かつおあられ」を熱燗に浮かべたら美味しいかも。

-絶対美味しいですよ。

そんなアイデアを語り合えるのも三重問屋 3e BASE DESIGNの場、そして何よりも竹内さんの魅力です。

三重問屋 3e BASE DESIGN さんと新たな三重県のムーブメントを起こそう!

三重問屋 3e BASE DESIGNさんでは、新たな繋がりを歓迎されています。
ご興味のある方はお気軽にご連絡してみてくださいね。

三重問屋 3e BASE DESIGN(三重県の酒と食の専門酒屋 kanpaiiseshima)
tel 0599-44-0707
公式WEB https://miedonya.jp/

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