パックラフトという乗り物で、熊野の名所「瀞峡(どろきょう)」を下っていく体験ツアーサービスを始めるらしい。
そんな気になる体験ツアーサービスを始める川遊びの達人こと「くまの・川遊び部」佐竹さんがモニターツアーを募集していることを知り、いてもたってもいられなくなった僕は友人を誘って熊野へ車を走らせました。
瀞峡でのパックラフト体験後…川をくだって身体は疲労しているはずなのに、蓄積された日頃の疲れは綺麗サッパリなくなっていました。
心身共に軽い!とても晴れやかな表情でスッと見据えた目線の先には、巡ってきた雄大な熊野の大自然がどこまでも広がっていました。
Q.そもそも、パックラフトって? A.超軽量ゴムボードです
パックラフトってそもそもなんだろう?と疑問に思われる方は多いことでしょう。
サップにカヤック、カヌーにダッキー・・・数々のアクテビティを経験してきた僕もパックラフトときいて全くピンときませんでした。
パックラフトとは....
空気でふくらませるタイプのインフレータブルボート。折りたたんで携帯ができ、もともとはアラスカを旅する人々が川を越えるために用いたそうです。
パックラフトの乗り物としての魅力3つ「軽い・安定・乗り降りラクラク」
実際にパックラフトに乗ってみて気づいた魅力を3つ厳選して、以下にまとめてみました。
軽くて持ち運びが超簡単!
パックラフトはリュックなどに入れて持ち運びができてしまうほど超軽量です。
もちろんブロワー(空気を送り込む機械)がなくても、空気入れで最後までふくらませること可能。
工程をはしょりましたが、座るシートも空気で膨らませてパックラフト内に突っ込んだりしました。
そして、めちゃめちゃ軽いです。
感覚的には、小さい頃に海水浴場で膨らませたような気がする「イルカの浮き輪」みたいな感じです。
とっても安定している。
パックラフトに実際に乗ってみるとスグに確信します。
さすがに左右どちらかに身体を倒して水面に顔をつけようものなら転覆の恐れあり!ですが、「パドルを持って漕ぐ」という動きで転覆の可能性はほぼないです。
乗り降りもラクラク。
軽くて安定しているので、乗り降りも簡単。ちょっと川岸で休憩もスグにできます。
とにかく壮大!パックラフト体験の様子をご紹介
ではでは、熊野パックラフト体験の様子をご紹介していきます。
今回、「くまの・川遊び部」の佐竹さんにご案内をいただいた川は「北山川(きたやまがわ)」です。三重県紀宝町と和歌山県新宮市を流れる一級河川「熊野川」に流れる支流のひとつで、瀞峡(どろきょう)という呼び名でも有名です。
コースとしては
- スタート:三県境(さんけんきょう)奈良県吉野郡十津川村神下405
- ゴール:熊野市スポーツ公園のあたり 三重県熊野市紀和町小川口
とういう工程で、約3時間の体験になります。
レンタル品
- パックラフト
- パドル
- ライフジャケット
- ウェットスーツ
- シューズ
- お弁当(事前確認で用意してくれる)
- 持ち物
- ウェットスーツの下に着る水着
- 帽子
- シューズの下に履く靴下
- 着替え
- タオル
- 飲み物
- サングラス(あった方が良いかも)
- デジカメや携帯(は自己責任)
インストラクターの佐竹さんから簡単なレクチャーを受けたら...いざ出陣!
参考情報:瀞峡ジェット船無期限休止
瀞峡名物といえば飛沫をあげながら水面を走るジェット船!でしたが、航路維持のコストや新型コロナウイルスの影響で、残念ながら2020年12月1日より無期限休止されています。パックラフト体験でジェット船の姿を見れませんのでご注意ください。
参考記事:紀伊民報「瀞峡ジェット船休止」
北山川をくだりながら、自然の息吹に包まれる
とにかくスケールが大きい熊野の大自然。パックラフトで北山を下り始めてすぐに、熊野が聖地と呼ばれる由縁を目の当たりにします。
ー「あれなんやろ?」
ー「行ってみよう!」
北山川でのパックラフトの基本的な行動はこの繰り返し。気になるスポットへパックラフトで突き進みます。
パックラフトは小回りも効くので、操作性もバッチリ。
滝に近づけば心地の良い瀑布音と、細かくて柔らかなミストに包み込まれます。岩壁に近づき見上げれば、大粒の水滴が落ちてくる瞬間をスローモーションで体感できますよ。
写真は撮影してくれる
パックラフト体験の様子は、インストラクターの佐竹さんがカメラで撮影してくれます。体験後に共有してもらえるので、自己責任でカメラを持ち込まなくても安心です。
パックラフト体験では、インストラクターの佐竹さんがスポットの紹介や川の豆知識も教えてくれます。ただ川を下っていたら気づかずにスルーしてしまうスポットも余すことなく立ち寄れるので、驚きとワクワク状態。
川には
流れが早い浅いところの「瀬(せ)」
流れが緩やかで深いところの「淵(ふち)」
があります。
パックラフト体験でどこで一番スリル感があって楽しいか?と問われれば...答えは「瀬(せ)」に差し掛かった時です。
迫りくる「瀬(せ)」を目の前に、川が二股に分かれている!どうしよう!!!となってもご安心を。「左によりましょう!」とインスタラクターの佐竹さんが、事前に的確な指示を出してくれますよ。
パックラフトをおりて、プチクライミング!
パックラフトを岸につけて、目指すは岩山のてっぺん!
まさかパックラフト体験をしにきてプチクライミングができるとは思いませんでした。
どこを切り取っても山・川・空の大スペクタクル。
鳥の鳴き声と木々が揺れる音に耳をかたむけて大きく深呼吸をします。空に向かって大きく背伸びするのが、本当に気持ちいいです。
大自然の中でのご飯は…最高!
身体を動かした後、熊野の大自然の中で食べるご飯は、もう何でも2倍いや3倍増しで美味しいです。
北山川に浮かびながら「きな粉餅」を食べるという初めての体験も。甘くて、美味しくて・・・幸せです。
熊野の大自然は今も昔もこれからも、僕らを待ってくれている
いかがでしたか?
正直にいって写真や文章だけでは、熊野の大自然を伝えきることはできません。
なので、熊野の大自然を満喫できる絶好のアクテビティ「パックラフト」での川下りをぜひ多くの人に体験してもらいたい、僕はそう思ってます。
「ぜひとも!」とビビッときてしまったあなた。そのビビッときた第六感を信じて、ぜひ「くまの・川遊び部(佐竹さん)」のパックラフト体験を予約してみてください。
瀞峡でのパックラフト体験を予約するには?
大事なことを忘れるところでした。
パックラフト体験は「くまの・川遊び部」さんの公式WEBページからご予約ができます。
2021年5月時点、まだまだ始まったばかりの新サービスなので、もしかしたら今後は簡単には予約ができないかも。今だからこそチャンスです!
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