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伊勢志摩産の巨大ウツボを、自宅で捌いて干物を作るぞ【受取・魚捌き編】

あの甘辛くて、カリっとモッチリした美味いやつ。

僕には子どもの頃から大好きなお魚の珍味があります。

そのお魚は、見た目は蛇のようなフォルム。口を開けた獰猛な姿から「海のギャング」と呼ばれています。

みえ案内人
そう、もうおわかりですね。

あるお魚の正体は「ウツボ」です。そして、甘辛くてカリッとモッチリした美味いやつとは

ウツボの干物の甘辛炒め

です。

今回は、漁師さん達から譲っていただいた巨大ウツボを自分で捌いて干物にして、料理をして食べるという特別企画です。

みえ案内人
先に伝えておくと、ウツボの干物作りはとても大変でした。本記事はその戦いの記録でもあります。

ボリュームある内容ですので、

  1. 受取・魚捌き編
  2. 天日・風干し編
  3. お料理編

の3本でお送りしていきます。ぜひ、最後までお付き合いください。

みえ案内人
伊勢志摩の巨大ウツボのこと、今回の特別企画の経緯を説明させてください。

タコや伊勢海老が戦々恐々!伊勢志摩の海でウツボが大量発生している!?

発端は伊勢志摩の漁師さんのfacebook投稿でした。

漁師さんX「温暖化の影響か志摩の海では、ウツボが大量発生。タコや伊勢海老を食い散らかすので、今後駆除の対象になってしまうかも知れません。

そうなんです、みなさん。伊勢志摩の海は「海のギャング軍団」がはびこる世界になっていたんです。

みえ案内人
ワンピースで例えると、海軍不在で四皇..いや十皇くらいの海賊がいるようなそんな大大海賊時代。

伊勢志摩といえば、新鮮な海の幸です。その中でも伊勢海老やタコは代表選手。そんな伊勢海老とタコを食い散らかす海のギャングは、漁師さんの仕掛けた網も破ってしまうそうです。

そのため、今後駆除対象としてウツボを漁師さんが漁獲する可能性がありますが一つ問題が...

獲ったウツボ、どうしよう問題です。

ウツボは三重県でも一部地域で食べる文化はあります。

みえ案内人
僕の生まれた南伊勢町もウツボの食文化のある地域です。

でもマイナーなので、一般的な流通にのっていません。また、食文化も根付いていないので、三重県に限らず全国的に「どうやって食べるの?」という方がほとんどです。

ウツボは、子どもの頃から大好きな僕。しかも、つい先日に尾鷲で取材させていただいたつぐみ工房の黒次美さんに、ウツボの塩焼きを食べさせてもらったばかりでした。

美味しかった、黒さんのモッチリ肉厚ウツボのグリル焼き【写真右上】

黒さんの記事はこちらから

ウツボを自分で捌いて食べてみたい、干物も頑張って作ってみたい

そんな感情が僕の中でうずまきます。気づけば漁師さんの投稿に即コメント。そして、メッセージを送り、ウツボが水揚げされるタイミングで連絡をいただけることに。

・・・

・・・

そして後日、携帯の着信が鳴りました。

漁師さんX「ウツボが明日あがるから、とりにおいで。」

ついにきました。果たして、自分でウツボを捌いて美味しい干物が作れるだろうか、そんな不安と好奇心を胸に車を走らせます。

伊勢志摩で獲れた肉厚な巨大ウツボに驚愕!

志摩の漁師さんと巨大ウツボ

やってきたのは志摩市のとある場所。

着いてそうそう、目を見開く驚愕の光景が!

巨大ウツボの氷締めの様子

みえ案内人
こんなにいっぱいの巨大なウツボ、初めて見ました!

大漁発生とは聞いていたものの、実際に巨大ウツボの大群を目の前にすると開いた口が塞がりませんでした。

漁師さんたちのご厚意で、巨大ウツボの大群から2匹をチョイス。ずっしりとした箱の重みに、果たして1人で捌けるのか...再び不安に。でも、それ以上に膨らむ好奇心に背中を押されて、颯爽と自宅へ車を走らせます。

伊勢志摩産の巨大ウツボ、2匹をさばいていく

でかい

何センチあるんだろう?

なんと約85cmもありました!

ウツボを自宅でさばいて干物にしていくのにあたって、youtube動画やネットの記事で予習をしました。

みえ案内人
参考にさせていただいたのは、以下の動画と記事です。

野外LDK 雨の日の干物|ヤマメの風干しの作り方

みえ案内人
また、干物づくりのアドバイスは発酵と燻製の専門店 鳥羽の海童工房 魚寅 杉田さんにもいただきました。

事前に準備していたモノとしては、

  • 作業用ゴム手袋
  • アルミたわし
  • ピンセット
  • 竹串 (干物用)
  • もう一つ手袋
  • プラスチックダンボール

このあたりです。

さて、まずは兎にも角にも、巨大なウツボをさばくところから。いざ、尋常に参ります。

ウツボのヌメリをとっていく

ウツボを持ったときから感じていたこと。

みえ案内人
それは...ぬめりがすぎょい!

アルミたわしを何のために用意していたのか、その謎がここで明かされました。タワシでウツボのぬめりをとっていきます!

・・・・

みえ案内人
アルミたわしだと、あんまりぬめりとれないかも...

急遽、キッチンにあった金属タワシに変更!ウツボの外皮は強靭です。金属だわしで問題なくゴシゴシできます。

ある程度、ぬめりを取り終えたら、いよいよ巨大ウツボに包丁を入れていきます。

ウツボを固定してさばいていく

とその前に、「しまった、ウツボを固定する釘も必要だった」と探して出てきたのは「伊勢の和釘」。

みえ案内人
勢いで購入し、車に飾っていた伊勢の和釘。すいません、ここで使わせていただきます。

 

さぁ、はじまりました繰り広げられる華麗なウツボさばき。

手に汗握る包丁、真剣な眼差し。分厚いウツボの皮に包丁を入れて、みるみると切り身になっていく!

 

と事前に予習をしていた動画のような妄想を繰り広げてみたものの、現実は....案の定、苦戦に苦戦を強いれられるウツボ捌き。

何とか捌けた、キレイな方のウツボの身。

プロの業はやはり一朝一夕、見様見真似でできるものではありません。動画を見ただけではわからない大変さが浮き彫りになりました。

みえ案内人
左手の握力無し!

ヌメリをとって、伊勢の和釘も活躍してくれたとはいえ巨大なウツボをさばくのはツルッと手元が定まりませんでした。左手に力を込めて、何とか少しずつ少しずつウツボ捌きを進めました。

  • ウツボの皮や身の弾力がすぎょすぎる!
  • 2匹目は、氷締めにしていたにも関わらず復活!ウツボは生命力もすぎょい。
  • 使った包丁の切れ味が悪かった..ウツボの身がズタズタに。ごめんよ。※.後日、伊勢二見の菊一文字則宗さんで魚捌き用の包丁を新調しました。

そして、僕が2匹の巨大ウツボを捌き終えた時には、3時間が経過。なかなか長い戦いでした。

しかし、ここでめげてはいけません。次はさばいたウツボを干して参ります!

次回 ウツボを自宅で干す 天日・風干し編につづく

ベランダで一夜干しにしてみたウツボ。あれ、あんまり乾かないな...

そして、予想していなかった雨模様に膝から崩れ落ちる。

魚寅 杉田さん「・・・風を送れ。」

はまじ「はい!」

まさか、風呂場でウツボを干すことになるなんて...

過酷な労働をしいられる扇風機。

風呂場にこもる独特なウツボ臭。

美味しいウツボの干物が食べたい、その一心を貫きながら数日をかけて徐々に乾いていくウツボ。そして、いつしか僕はウツボの身が愛おしくなっていた。

 

 

つづく!

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