旅の終わりが近づくと、ふと「何を持ち帰ろう」と考える瞬間があります。自分にも、誰かにとっても「地域らしさ」が伝わる特別な一品。そんな「記憶に残る味わい」を約束してくれる、お土産が三重県鳥羽市にあります。
そのお土産とは「鯖の冷燻製」。販売しているのは、発酵と燻製の専門店「海童工房 魚寅」さんです。海辺の工房で、静かに冷燻された鯖には、職人たちの想いと、ちょっとした物語が詰まっていました。
こんな人にオススメ
- 鯖好きな人
- 日本酒やワインが好きな人
- 「珍しいお土産」に興味津々な人
燻された鯖が語りかける、伊勢志摩の海の記憶
まず、封を開けた瞬間にふわっと香る燻煙の香ばしさ。それだけで、もう一度、伊勢志摩の旅が始まりそうな気持ちになります。こちらの冷燻製、使われているのは主に三重県産の天然鯖です。ローリエやハーブを効かせた自家製の調味液にじっくり漬け込んでから、特製の燻製窯で低温燻製されています。
時間をかけて丁寧に燻された鯖の身は、水分を保ったまま、しっとりとやわらかい仕上がりに。まるでお刺身のような食感と、噛むほどにじわりと広がる旨味がたまりません。おつまみとしても、ご褒美の一皿としても、噛むほどにじわりと広がる旨味に、思わずうっとりする特別感があります。
伊勢志摩を代表する燻製職人の思いを受け継いで
実は鯖の冷燻製は元々、志摩の名店「大松屋」さんの代表的な商品でした。燻製職人の三村さんが丹精込めて作り続けていた味は、惜しくもご逝去により途絶えてしまいました。
筆者も両人と交流があり、魚寅さんのお店でお二人が楽しそうに燻製談義をしていたのが懐かしいです。
燻製職人同士 三村さんと交流があった魚寅の杉田さん。時は過ぎ、志摩産の鯖で燻製を作る機会を得たことで、鯖の冷燻製の商品化させることに。両職人の交流があったからこそ再び生まれた、まさに「記憶を継ぐ鯖の冷燻製」なんです。
鯖の冷燻製の味わい方 シンプルorひと手間
鯖の冷燻製の食べ方は、シンプルに切ってそのまま一番オススメです。とはいえ、少し遊び心を加えるのも楽しいアレンジになります。大松屋の三村さんがオススメされていたのは「ポテトサラダ」に細かく混ぜ込む食べ方。香りと旨みがぐんと引き立ち、まるで専門店の一品料理のようになります。
海童工房 魚寅 店舗情報（2025年6月時点）
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店舗名 | 海童工房 魚寅 |
| 住所 | 〒517-0011 三重県鳥羽市鳥羽4-5-1 |
| 電話番号 | 0599‑26‑4000 |
| 営業時間 | 9:30～17:30 |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | 近鉄鳥羽駅より徒歩10分／中之郷駅から約395 m |
| 駐車場 | 大庄屋かどや前 わらい屋横「鳥羽なかまち」看板のある駐車場 |
| 代表的な商品 | 牡蠣の燻製オリーブオイル漬け、牡蠣の燻製・その他魚介の燻製・アンチョビや魚醤などの発酵食品 |
| ネット販売 | 公式サイトにて全国発送対応 |
| SNS | |
| 公式サイト | https://www.kaidoukoubou-uotora.biz/ |
口に入れた瞬間、きっと伊勢志摩の旅の思い出が蘇る
お土産はモノであると同時に、記憶でもあります。鯖の冷燻製には、伊勢志摩の海の香りと、人のつながり、そして職人の想いがぎゅっと詰まっています。
伊勢志摩の旅で鯖の冷燻製を手にすることができれば、きっと、あなたにとっても心に残る特別な体験になるはずです。
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